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2019.01.18

歯周病と糖尿病について シリーズ2

こんにちは

歯科衛生士の田中です。
インフルエンザ大流行中です!
人混みは特に要注意ですね。
前回から引き続き、歯周病と糖尿病についてお話したいと思います。
前回の内容が気になる方は”歯周病と糖尿病について シリーズ1”をご覧ください!
では、糖尿病と歯周病の関係を見てみましょう!
①口の乾き
血液中の糖の濃度が高くなる糖尿病は、水分をとって薄めようとするために、不要な水分は多量のブドウ糖と共に尿中に排出されます。
そこで、多量の水分が失われるので、細胞が脱水状態となってしまいます。
唾液の分泌量も減り、喉の乾きという症状が出てきます。
唾液には食べ物を消化するだけでなく、口の中の浄化作用や組織の修復という役目があり、歯周病を防ぐ役割も担っているので、糖尿病のために口腔内が乾燥すると、その働きが低下して歯周病菌が繁殖しやすい環境になってしまうことが考えられます。
また、口の中を潤している唾液や歯肉からの滲出液には血液成分が含まれていて、糖尿病による高血糖状態が持続すると、その唾液や滲出液の糖分の濃度も高くなるため、歯周病原菌がより繁殖しやすくなるとも考えられます。
②全身の抵抗力の低下
糖尿病の高血糖状態にあると、細菌を攻撃する白血球の働きも低下するので、感染症にかかりやすくなり、感染症のひとつである歯周病も起こりやすくなると言えます。
また、高血糖状態では、歯周病原菌が生産するコラゲナーゼが増加し、歯周組織の主な構成成分であるコラーゲンを破壊します。
そして、過剰なブドウ糖がたんぱく質と結び付いて、最終糖化産物という物質が作られ、歯周組織の炎症を起こし、糖尿病患者さんの歯周病の悪化に影響すると考えられています。
③エネルギー不足
糖尿病になると、インスリンの作用不足でブドウ糖をエネルギーに変えることが出来なくなり、エネルギー不足を補うために、筋肉のたんぱく質や脂肪が分解されて使われるようになります。
そうした代謝が変化した影響で歯周組織内のコラーゲンの減少や変化が起こると、破壊された歯周組織の修復力も弱くなってしまいます。
また、糖尿病では高脂血症を併発することもありますが、高脂血症が歯周病を悪化させるという可能性もあります。
まだまだ歯周病と糖尿病の関係性について、続きがあるのですが、また次回に記載したいと思います!
市川市行徳(福栄)予防を中心に小児から入れ歯まで「いつでも頼れる町の歯医者さん」を目指す個室診療
はぎわら歯科クリニック