こんにちは!
衛生士の簗瀬です。
暖冬かと油断していたら急激に寒くなり、今年は新型ウィルスの流行でマスクが入手困難になり当院でも日頃からマスク着用は必須なので早く元の状態に戻ってくれる事を願っています。
さて、今回は、「炭酸飲料に歯を浸けてみた!」
という、某動画サイトでよく見かける題名みたいですが、実際に先日、息子の最後の乳臼歯が抜けた時に自宅にあった炭酸飲料に浸してみる実験をしました。
蓋付きの瓶に炭酸飲料を注ぎ抜けた歯を入れるだけ!
経過を見る事にしました。
浸してから2日目にはもうすっかり本来の歯の透明感は無くなり、白濁が始まりました。
それと同時に炭酸飲料の色が歯に入り始め、本来の歯の白さは無くなりました。
5,6日経過した歯の表面は少し柔らかくなり一週間経過した歯を取り出してみると歯の重さも軽くなっている感じがしました。
歯が溶け始める酸性度はph5.5以下とされており、炭酸飲料のほとんどがph5.5以下、柑橘系のものなどではph3.5〜4.0位になるものもあります。(phの値が低いほど酸性度が強い)
歯を浸してからすぐに透明感がなくなり白濁したのはそのせいです。
炭酸飲料には糖分も多く含まれる為、飲んだまま歯ブラシが不十分だったら…と考えると
やはり虫歯リスクは高くなってしまいそうです。
…と言っても全く飲まないで!という事では無く、だらだら飲まない様、気をつけましょう。
歯が酸性にさらされ続けると、最悪の場合、虫歯ではないのに歯が薄くなったり、欠けたりして歯がすり減る「酸蝕歯(さんしょくし)」になることがあります。
飲む量よりも、口の中に長くそれを含んでいることのほうが良くないので、飲む回数を減らしたり、飲んだ後に口をゆすぐなどで防止出来ます。
そして何よりも歯の表面はいつも汚れが残らずにツルツルの状態を保っている事!
歯垢が付いたままでの、酸性の物、糖分が一番危険ですね!(飲み物だけでなく、間食も同様に!)
何気なく、息子の乳歯が抜けた時に家に炭酸飲料があったので浸けてみたのですが、子供達にも飲み過ぎに注意する事、改めてブラッシングの大切さを一緒に考える事が出来て良かったです!
(写真は1週間浸しておいた乳歯です、白いままの部分は虫歯治療済みの樹脂です)
市川市行徳(福栄) 予防を中心に小児から入れ歯まで「いつでも頼れる街の歯医者さん」を目指す個室診療
はぎわら歯科クリニック